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霧島工房 アイマス同人界の隅っこで蠢くピコ手改めフェム手サークル
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律子オンリー、3年ぶりの単独開催!

笑ってよエンジェル

 自動販売機。お金を入れるとジュースが出てくるあれだ。私、秋月律子が所属している芸能事務所にも一台それが設置されていて、その前にはソファーが置かれ、ちょっとした休憩スペースになっている。ジュースも外で買うより少し安いし、軽い息抜きにはもってこいの場所、ということになる。
 もっとも、ここで抜く息にも色々あるわけで……。
「はぁ……」
「どうしたの? 真。ため息なんて。らしくないわね」
「ああ、律子……。やっぱりこういうのってボクらしくない?」
 ジュースを片手にアンニュイな表情を浮かべ、真がため息を漏らしていた。私もジュースを買って、真の隣に座る。
「そうねぇ。真っていうと元気が取り柄、みたいなイメージがあるから」
「なんか、酷いことをいわれたような気がするんだけど」
 軽く眉を寄せて、真が口を尖らせる。確かに、女の子相手に「元気が取り柄」というのはちょっと酷いかもしれない。決して悪いことではないと思うのだけど。
「冗談よ。で? 何かあったの?」
「何か……あったわけじゃないんだけど……」
 手元の缶に真が視線を落とす。残っていたジュースをぐっと飲み干して、改めて私の顔を見た。
「ねぇ。ボクってお姫様にはなれないのかな」
「お姫様?」
「ボクってボーイッシュなイメージで売ってるでしょ? それが成功しているのはわかるんだけど……」
 外見や言動で誤解されがちではあるけど、真の内面は私なんかよりずっと女の子女の子している。それだけに、方針とのギャップはやっぱり気になるのだろう。
「やっぱり、そういうイメージは嫌?」
「嫌ってわけじゃないんだけど、もっと女の子っぽい仕事もしたいかなぁ、って」
「女の子っぽい仕事ねぇ……現状では難しいでしょうね」
 私がプロデューサーだとしても、今の方針を変えるようなリスキーなことはしないだろう。まして、その方針で今波に乗っているわけだし、変更する理由がまったくない。真の肩が少し落ちる。
「やっぱり……」
「そこはある程度諦めるしかないわね。私たちは『アイドル』、偶像なんだから」
「偶像?」
 真の視線が先を促す。ジュースで一息つけて続けた。
「アイドルの『菊地真』は、あなたであってあなたじゃない。もちろん、真あっての『菊地真』ではあるけど、『菊地真』を生み出したのはプロデューサーや事務所の力があってのことだっていうのは、わかってるわよね?」
「それは、もちろん」
「そうやって生み出されたのが今の『菊地真』である以上、その方針を大きく変えるというのは難しいと思うわ。まして、今はその路線でうまく行ってる訳だからなおさら、ね」
 それが真にとって幸せなのかどうかはわからないけど、アイドルをやる以上、少しでも上に行きたい、有名になりたいと思うのは当然じゃないだろうか。その道を捨ててまで我を通そうとするほど、真は馬鹿な子じゃないはずだ。
「そう……だよね」
「そうやって生み出された『菊地真』を演じること。それがアイドルのお仕事よ。ファンのためにも、事務所のためにも、ね」
 本来こういうことは私じゃなくってプロデューサーから言うべきなんじゃないだろうか……なんて今更ながらに思う。我ながらおせっかいなことだと思いつつ、乗りかかった舟、なんていう言葉が頭をよぎった。
「その覚悟がないなら、今すぐ『菊地真』を降りるべきじゃないかしら。これからもっと有名になっていったら、多分そのギャップは今より大きくなるはず。覚悟は早めに固めておくほうがいいわよ?」
「覚悟、か……そうだね。ボクは、ボクだけのものじゃないんだもんね」
 そうつぶやいて顔を上げた真の目には、しっかりとした意志が感じられた。うん、これで大丈夫、かな。
「ま、だからといって真が『菊地真』になる必要もないと思うわ」
「え? どういうこと?」
「もちろん、仕事の上では『菊地真』を演じなきゃいけない。でも、プライベートまで『菊地真』である必要はない。少なくとも私は、真がすごく女の子だってことも知ってる」
「律子……ありがとう」
 狐につままれたような表情を浮かべていた真が、少し恥ずかしそうに笑う。改めてお礼なんて言われると、少しこそばゆい。
「お礼は昼食一回でいいわ」
「なんだよ、それ」
「冗談よ。さてと。そろそろ戻らないと」
 ちょっと一服のつもりが思いのほか時間を潰してしまった。まだ残っている仕事もあるし、これ以上ここで息を抜いているわけにもいかない。
「律子」
「ん?」
「律子も頑張って」
 かけられた言葉に、軽く手を上げて答える。そう、私も真に偉そうなことを言ってられるほど余裕があるわけでもない。真に語った「覚悟」が果たして自分には出来ているのか。改めてそんなことを自問せずにはいられなかった。



真夏祭3、お疲れ様でしたっ!

そして。

新刊落し、本当にごめんなさい!

広島ファン的嫁仇にもたっぷりいじられてきました。(ぉ
こ、これくらいのことで勝ったと思うなよ!(爆)

そんなわけで、かろうじてペーパーらしきものは用意していったわけですが、なんか思いのほか押し付けた相手が多かったらしく、自分が思っているよりもずっと早くはけてしまいまして。
つか、自分の分すらNEEEEEE!! と思ってたら、帰った後戦利品の間に一枚だけ挟まっているのに気付くとかいう謎な展開もありーの、どっちゃにしてもさすがにこのぺぱの再版はありえない&元々無料で配布したものなので、「買ってくださった方に申し訳ない」という悩みもありませんのでここでぺろっと公開してみるテスト。
ぶっちゃけこの程度の話しか思いつかなかったということです。笑ってやってください。

うーん……

真への愛が足りなかった、ということか……

この仮は、是非来年晴らすぞ! と思ったんですが。

アイプロ6がまこさいの翌々日に設定されそうな件について。(ぉ
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【2008/09/24 13:32】 | SS(もどき含む) | トラックバック(0) | コメント(0)
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管理人:霧島義隆

霧島義隆

元765プロ所属、今は律子と一緒に独立してとあるデレマス事務所「律子ぺろぺろの会」代表。気付いたら個人でもS3、事務所もs3。他、アケマス・アイマス2・アイモバ・ミリマスでもアイドルマスターの称号を取ったので自称5冠。ただしミリマスは引退済み。
なんちゃってSS書き。色々こじらせてめんどくさいと言われがち。

口癖は #律子ぺろぺろ
危ないので石は投げないでください。

個人ID:57798220
事務所ID:6698

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