霧島工房 アイマス同人界の隅っこで蠢くピコ手改めフェム手サークル
次のイベントは 「MyBestFriends5」 です!

「novel_Yk」まんだらけさまにて委託販売中♪

他、各種イベント参加検討中

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うっうー! ふぁいと、いきますっ!

そろそろ、忘れられている頃でしょうか

大変に、ご無沙汰しております。霧島です。
生きているか死んでいるかで言いますと、おおむね生きている方に分類されると思いますが、現状大変眠く、そろそろベッドという名のヘブンにダイブしたいとだいぶ思っている次第であります。
この記事を投稿したら俺、風呂に入って #律子ぺろぺろ するんだ……

さて。

来る5/3、都産貿浜松町館にて開催されまするMBF5ことMy Best Friends 5ですが、ひっそりちゃっかりサークル参加しております。
そして、ひっそりと新刊の方もご用意できそうな、そのような流れでございます。

プチピーマンになんて、なりたくない
プチP
A5コピー 20P 200円

巷間「神回」と喧しいアニマス第18話。だけど、それを受け入れられないPも、いる。
せめてこういう話であったならば……という、とあるプロデューサーがねつ造した、私説「第18話 たくさんの、いっぱい」

随分と大仰な煽り(?)ですが、まぁ、そういう感じです。
二本入っていますが、うち一本は過日pixivに投稿したお話の敲き直しになります。
また、ご覧頂ければわかります通り、久々に表紙イラスト付きです。
今回は、サウンドポストのわらび様にお願いしました。
元々面識のなかった方なのですが、先日のアイドルマニアックスで出されていた新刊に一目ぼれしてしまい、勢い余って表紙イラストを願いしたところ快諾していただけてかような素晴らしい表紙イラストを頂いたと、このような次第であります。
私の無茶ぶりに見事こたえていただいたわらび様には、誠感謝の念が堪えません。
改めてお礼を申し上げたいところです。

そんな新刊は、

F-28 霧島工房

にて、頒布予定となっております。
よろしければお手に取っていただければ、そして感想などお聞かせいただければ、この上なき幸せであります。

それでは、よろしくお願いいたします。

追伸
モバマスですが、割とどっぷりです。ID:57798220 霧島義隆 でやっております。律子がリーダーなので、見つけたら殴らないでください。痛いですやめてくださいー。
【2012/05/02 01:07】 | 同人活動 | トラックバック(0) | コメント(0)

半年振り、ですか

いやー……ほんと、ご無沙汰しております。霧島です。
目下、いい感じで修羅場です。
でも、イベント前ってこうでなきゃだめですよね!(血走った眼

はい。というわけで、「イベント前」であります。
かような告知をさせていただくのも、実に久しぶりですね。
なんせ、霧島工房として最後にサークル参加したイベント、新刊を出したイベントが去年の夏コミだってんですから、ねぇ……。

というわけで、明日蒲田はPioで開催される如月千早中心 「THE iDOLM@STER」 オンリー同人誌即売会 蒼い歌姫 に、サークル参加いたします。
新刊は……えっと、目下、絶賛作業中でして……
何とか、多分なるんじゃないでしょうか。
ちなみに、こんな感じの内容の予定です。

不協和音
A5コピー 12Pくらい? 100円
紅と蒼、隣同士の二人の距離は、どこまでも遠くて……
二人で輝くことができなかった、少女たちのお話

……なんて書くと大げさですが、なんというか、千早ごめん的な割と酷い話です。
千早オンリーでこれかよ! という苦情が来るかもしれませんが、ごめんなさいです。
そしてまだ原稿仕上がってません。

なので、告知はこれくらいにして、また執筆に戻ろうと思います。
明日は、

や-35 霧島工房

にて、お待ちしております。

あと、毎度のことながらnovel_Yknovel_Rを持ちこみますので、よろしければそちらも、ぜひ。

え? novel_Cは、って? あれはもう売り切れでしてね……
【2012/02/11 18:59】 | 同人活動 | トラックバック(0) | コメント(0)

モバイルに始まり、モバイルに終わる……

そんな1年でした。霧島です。
あれも今年、これも今年、いやはや、色々な事がございました……。

というわけで、まずは冬コミのお話など。
今回の冬コミは落選なので霧島工房のスペースはございませんが、友人のご厚意で委託を受けていただくことになりました。

3日目 西ふ-09a 大草原の詩

になります。

が、残念ながら新刊はちょいとご用意できない感じでして……
既刊であるところのnovel_Yknovel_Rを引っ提げて、という形になります。
期待してくださっていた方がいらっしゃれば、申し訳ありません。
なんか、今年は一気に活動頻度が下がってしまってあれですね。
来年はもちょっと頑張……れたらいいなぁ……
【2011/12/28 22:51】 | 同人活動 | トラックバック(0) | コメント(0)

とかちは熱く燃えているか!?

経験上、この時期は結構寒いとは思うんですが。霧島です。

さて。ここのブログを見に来られる方は割とご存じではないかと思うのですが、来る11月20日、帯広はばんえい競馬場にて

ばんえいアイドルマスター記念

が、開催されます。
去年の5月、十勝でアイマスオンリーという割と前代未聞の快挙(怪挙)がありましたが、そこからまさかそういう風につながってくるとは思ってもいなかったわけですが、そこでさらにちょいと御縁というか、そういったものがありまして、慎重に検討を重ねてまいりました結果、本日の第4レース、本命は、ホタルノヒカリ……という古いネタは置いておいて、

11月20日 第4R
「いつまでもいっぱい魔法をかけて」


として、協賛させていただくこととなりました。
レース名がレース名っぽくないのは仕様です。
ごめんなさい、色々詰め込みすぎて字数制限いっぱいいっぱいでした。
ばんえい競馬とともに、律子にもいつまでも素敵な魔法をかけてほしいな、という思いを込めた、そんなレース名だったりしたりしなかったりします。

如何せん場所が場所だけに、協賛しておきながら当日競馬場に馳せ参じられないのが残念ではあるのですが、このような形で協賛させていただけたのはうれしい事でございます。
馬券はネットで買えたり場外競馬場で買えたりしますので、二十歳以上の兄(c)姉(c)は記念に馬券などいかがでしょうか。
もし当日、現地に行かれる方がいらっしゃったら、自分の分も応援してきてください!

あ、ちなみに当日現地に行かれる方は、服装には気を付けてくださいね。
本土の真冬並みに寒いと思うので。
【2011/11/12 13:20】 | その他 | トラックバック(0) | コメント(0)

生きています。一応

大変にご無沙汰しております。霧島工房の霧島です。
先の更新で「残暑厳しき折」などと書いておるあたりで時の流れを感じたりするわけですが、そうは言ってもようやく立冬ということで急に涼しくなった今日この頃、皆様におかれましてはお元気でしょうか。
私は治りかけの風邪と数日前の野球の練習の残滓(と書いて筋肉痛と読む)にやられ気味ではありますがそれなりに元気っぽく生きています。

さて、この2カ月で色々あったというか、あったようななかったようなというか、そもそもその前から色々あったことについて書く機会を逸してしまったからもういいかみたいなことになってきたので、とりあえず喫緊のお話など。

●冬コミについて
◎貴サークルは、残念ながら抽選洩れになりました。

ここ最近、年一回、夏に落ちて冬当選という流れが来ていたので、今年の夏当選したところで多少予感はしていたものの、やはりその予感が当たると悔しいというか悲しいというか。
今年は特に後半活動が薄かったのでむべなるかな、ではありますが。

で、幸いにして委託を受けて下さるサークルが見つかったので、新刊を出せるようにちょっと頑張ってみます。
あと、毎度おなじみnovel_Yknovel_Rの行商(違)も行いますので、そちらも合わせて、よろしくお願いいたします。
詳細はまた日を追って。

●iDOLPROJECT7について
当初、出るつもりだったiDOLPROJECT7ですが、どうにもこうにも新刊が用意できそうにないので今回は見送ることにしました。
夏以来、どうにもこう、執筆意欲というものがいまいち乗らなくてですね……

などという話はさておき、こちらも委託をお願いするような手はずになっているので、novel_Yknovel_Rがひっそりと並ぶかと思います。
委託先の情報に関しては、こちらも詳しい情報がでたらお知らせいたします。

他にも2つほどお知らせできそうなことがあるんですが、それはまたちょっと日を置いて。
あと、ひっそりとぴくしヴに辛気臭いSSを上げたりもしています。
ご興味がありましたら、そちらも。

それでは皆様、お元気で。
【2011/11/08 13:46】 | 同人活動 | トラックバック(0) | コメント(0)

あいどるまにあくす えすぴー

残暑厳しき折、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。霧島です。
拙僧は女房子供に手を焼きながらも生きています。ごめんなさい嘘です。
でも、そろそろ涼しくなってもらわないといい加減融けそうです。


さて。
来る9/18、都産貿浜松町館にて開催されるTHE iDOLM@NIAX SPですが、霧島工房としてはサークル参加しておりませんが、ご厚意により委託ということでnovel_Yknovel_Rを置いていただけることになりました。

A16 AmberRabbit

になります。
まだ手にされていない方は、この機会に是非! よろしくお願いいたします。

いやはや。もうすぐ一年ですね……(遠い目
【2011/09/14 19:03】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)

夏、閉幕

だが俺たちの闘いはこれからだ。霧島です。
って、なんか去年も同じようなことを書いたような気もしますが概ね毎年同じようなことをやっているので仕方ないですね。

と、いうわけで。色々あったようではありますが、個人的には無事夏コミの閉幕を迎えることができました。おかげさまで沢山の方にお運びいただき、新刊も多くの方々に手を取っていただけました。皆さまの有形無形のご声援が、毎度毎度の活動の糧になっております。改めてお礼申し上げる次第であります。
今回の新刊は……まあいいや。世に出したお話についてうだうだ語るのはあまり恰好のいいものでもないですし、何か皆さまの心に響くことがあればうれしいかな、と。
よろしければ感想などをそっと耳打ちしてもらえると小躍りして喜ぶかもしれません。

さて、「次」ですが、とりあえず冬コミは申し込むことにしました。某氏から「ここらで一回休んでもいいんじゃないの?」と言われたりしてちょっとこう、心揺れるところもありましたが、「走り続けていなけりゃ倒れちまう自転車みたいなこの命転がして 行きは切れ切れそれでも走れ 走りやめたらガラクタと呼ぶだけだ この世では」と、我が敬愛する歌姫もおっしゃっていますので、もうしばらくは走ってみようかなと思った次第であります。いや、別にそれが理由じゃないですが(笑)
誰ですか? 「今崩れゆく崖の上に立ち流し目を使う 昔惚れてくれた奴に ああ情けないね」とか言ってらっしゃるのは。
そのほかのイベントに関しては、現在検討中です。と言っても、タイミング的に出られそうなのは11月のアイプロくらいかなぁ……というのが実情ではありますが。沖縄は、発表当初は出る気満々だったのですが、その後の財政状況等々の変化により、ちょっとこう、かなり相当厳しくなったかな……という感じです。間に合えば、9月のアイマニはちょっと出たいんですが、さぁはてさて……

そんなこんなで、まだまだ暑い日が続きますが、皆さまもお体には気をつけて、日々健勝にお過ごしいただけたらと切に願う次第にあります。
【2011/08/17 11:02】 | 同人活動 | トラックバック(0) | コメント(0)

夏、開幕

されど我が夏いまだ始まらず。霧島です。
いや、季節的には絶賛盛夏、立秋とかなんの冗談ですかみたいな状態ですが、聖戦的な意味では始まったけどまだ始まってないので。(霧島は二日目から参加)

と、いうわけで。
あでもねこでもねとこねまわしていた原稿ですが、なんとかかんとか完成しまして日曜日には無事新刊が出せるんじゃなかろうかというところまでこぎつけました。
前回は表紙イラストだけヴぁヴぁんと公開しておりましたが、改めて内容含めての告知など。

DREAM
DREAM
A5コピー 20P 200円

そこに至る道は、一つじゃない――
アイドルの頂点を決める、IA大賞。アイドルとしてその栄冠を手にできなかった律子は、果たしてプロデューサーとしてその高みへと辿りつけるのか。
アイドルマスター、アイドルマスター2、アイドルマスターSP、アイドルマスターDSの設定をガラガラポン! した超パラレルワールド。

パラレルです。

パラレルです。

パラレルです。

大切なことなので3度(ry
といっても、根底に流れるのは無印です。
なんのかんの言って、自分はそこの流れからはなかなか出られないようです。
根底は無印とはいえ、表紙を見ていただければわかる通り竜宮ネタでもあるので、そういうのが少しでも混ざるのは絶対に許さない! という方はスルーしてください。

今回の表紙は、ピザ無双のほっしーことほしのこえさんに描いていただきました。
つか、土曜日の夜に「こんな感じでー!」→月曜早朝に「これでどうだ!」とか、どんだけ極悪スケジュールですか、っていう。
表紙イラストなしも覚悟していただけに、大変うれしゅうございました。
改めてありがとうございます!

というわけで、そんな新刊が買えるのは

日曜日 東レ−11a 霧島工房

だけ!
他にも雪歩小説合同誌「novel_Yk」・律子小説合同誌「novel_R」・各種既刊もご用意して、お待ちしております。
【2011/08/12 10:05】 | 同人活動 | トラックバック(0) | コメント(0)

ご無沙汰しております。

一ヶ月とか間開きすぎですね。霧島です。
その間は、アイモバ遠征したりなんやりでほどほどに充実していたと思います。

というわけで、詳しい告知はまた原稿があがってからやろうと思いますが、生存報告を兼ねて新刊の表紙をちょろっと本邦初公開。

DREAM

まぁ、素直な話ではありません。
ただ、別に暗い話でもありません。

というわけで、原稿に戻ることにします。

日曜日 東レ−11a 霧島工房

です。はい。
【2011/08/08 21:49】 | 同人活動 | トラックバック(0) | コメント(0)

特別な、いつもの日

 ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ……

 耳障りな音が、夢と現をさまよう私の意識の中に割り込んでくる。黒とも白ともつかない闇の中をたゆたう私の意識が、徐々に覚醒の水面へと浮かび上がってくる。
(んん……うる……っさい……っ)
 布団から伸ばした手が、音の元をつかむ。神経を逆なでする音がやみ、再び部屋に静寂が戻る。窓の外からかすかに聞こえるざわめきをBGMに、再び沈みかけた意識が、ようやく重い腰を上げた。
(……おはようございます……と)
 起床時間を示す時計の針が、眼鏡をかけない視界に入る。寝起きが悪いわけではない。が、いまだ完全に覚醒しきっていない身体を叩き起こすべく、シャワールームへと足を運ぶ。
(きょうの……予定は……)
 身体に当たる水流が、眠気を削り落としていく。エンジンを温めるように、頭の活動を一段、また一段とあげていく。どこか霞がかかっていた思考が、段々と明晰になって来るのを感じる。シャワーの栓を締める頃には、頭も身体もしっかりスイッチが入っていた。
 体のスイッチが入ったら、次は燃料だ。コーヒーをすすり、パンをかじりながらケータイをチェックする。スパムメール・メールマガジンに混じって、珍しい人からのメールが届いていた。
(お母さんから……? なんだろ)
 首をひねりながら、メールを開封する。何か悪い知らせだろうか……一抹の不安を抱いた私の眼前に現れた文面は、しかし私が全く予想していないものだった。

お誕生日おめでとう
今日は律子の誕生日だね。元気にやってるかい?しばらく顔を見てないけれど、たまには家にも顔を見せなさいね。それじゃ。

(あー……そういえば……)
 多忙な日常に急き立てられてすっかり忘れていた。母の気遣いがうれしくもあり、少しこそばゆくもある。
 今日は六月二十三日。私の二十二回目の誕生日だった。



「今日は東洋テレビで千早の収録が一本、桜花の予定はありません」
 事務所に出社し、いつも通り社長に今日の予定を報告する。元プロデューサーだったこの人を社長と仰いで一年以上、最初はどことなく違和感のあったこの関係も、いつの間にか当たり前のものになっていた。
「ふむ。ということは、さほど時間はかからないかな」
「ええ。特に何かトラブルでもなければ大丈夫だと思いますが……何か予定でも?」
 首を傾げた私に、社長が笑って答える。
「今日は律子の誕生日だからな。ささやかなパーティーでもと思って」
「え? いいですよ、別にそんなの」
 まだ「誕生日が怖い」というほどではないけれど、改めて祝われるのはなんだか照れくさい。少し腰が引けた私を見て、社長が鷹揚に首を振る。
「いやいや。こういうことはきちんとお祝いしておかないと。たまには肩の力を抜くことも大切だぞ」
「そんなこと言って、社長か抜きたいだけ、じゃないんですか?」
「んー。まぁ、否定はしない」
 それまでの偉そうなお言葉はどこに消えたのか、いたずらっ子のような表情で少し照れくさそうに笑う。
「まったく……とりあえず、できるだけ早く帰るようにはします」
「ああ、待ってるから」
 やれやれ……と心の中でため息を一つ。もっとも、うれしくないかといわれると――正直少し、うれしかった。


「っていうことで、今日は早く帰って来いってさ」
 移動中の車内で、千早に「社長指示」を伝える。助手席に座る千早の顔がほころんだのがわかった。
「ふふ。社長らしいわね」
「でも、私ですら半ば忘れてたことをよく覚えてるものね」
「そういうものじゃないかしら? 私だって今日が律子の誕生日だってことくらい、ちゃんと覚えていたわよ」
 確かに、千早の誕生日はちゃんと覚えている。社長の誕生日も……なるほど、そういうものか、と一人得心する。
「それは……その、ありがと」
「プレゼントも用意してあるのだけれど……せっかく社長がそういう場を用意しているなら、そのときに渡した方がいいわね」
「楽しみにしてるわ」
 これは、なんとしても仕事を早く終わらせないといけないみたいね……そっとアクセルを踏む足に、力を込めた。


「おはようございます、ディレクター」
「お、おはよう、律子ちゃん、千早ちゃん。今日もよろしく!」
「おはようございます。こちらこそ、よろしくおねがいします」
 局に入り、今日お世話になるディレクターに二人そろって頭を下げる。この歳になってちゃん付けは……と思うものの、私がアイドルだった頃からの付き合いで、この業界も向こうの方が遙かに長いので仕方がない。実際、一度ちゃん付けに文句を言ったら「俺から見たら二人ともひよっ子よ」と豪快に笑い飛ばされてしまった。実害もないし、言い返すこともできないので今はあきらめている。
「そうそう。律子ちゃん、誕生日おめでとう」
「あ、ありがとうございます。って、よく覚えてましたね」
 社長や千早だけならともかく、まさかこんなところでも声をかけられるなんて……さすがに驚きを禁じえない。
「そりゃ、天下の如月千早のプロデューサー殿の誕生日くらいはちゃんと押さえておかないと……なんて、冗談冗談。俺だって昔は二人のファンだったんだから、それくらい覚えてるよ」
「へぇ……そうだったんですか」
「あ、あれ? もしかして疑ってる? その目」
 調子のいいことを言うディレクターを軽くにらんでみたら、目に見えてあわてたようなそぶりを見せた。そんな様子がおかしくて、思わず吹き出してしまう。
「あははは。そんなことないですって。ありがとうございます」
「さすが律子。引退してもなおモテモテね」
「ちょっと、からかわないでよ千早……」
「さ。それじゃ今日もバシっといくかね。千早ちゃん、律子ちゃん、ヨロシク」
「はいっ」「はい」
 その一言で、ディレクター一同、現場の空気が切り替わる。私も、少し浮ついていた気持ちを改めて締めなおした。



「って、パーティーの予約って、ここですか?」
 幸いにして収録もスムーズに終わり、事務所に戻った私たち(それでも「遅い遅い」と謂われなき文句を言われたが)が連れて行かれた場所――だるい家の看板を見上げて、思わず目が丸くなる。
「ほら、たまにはこういう場所も、な」
「悪いとは言いませんけど……」
 別にコース料理とか、そういった物を期待していたわけではないけれど、さすがにこれは予想外だった。若干、複雑な心境ではある。そんな私の隣で、千早が小さく笑った気配がした。
「でも、懐かしいですね、とても」
 千早が微笑んで目を細める。確かにその佇まいはあの頃、私たちがまだアイドルとプロデューサーという関係だったあの頃と何も変わっていない。もっとも、その時の事務所はもっと大きな場所に移って、今はここにはないけれど。
「さ、ここで突っ立っていても始まらない、入るぞ」
 社長を先頭に、店に足を踏み入れる。記憶に残るそのままの佇まいで、店内は喧騒に包まれている。懐かしい声に案内され、店の奥に通された。
「律子は生でいいよな。千早はウーロン茶?」
「いえ、せっかくですから、私も生を」
「え? 千早が?」
「たまには、ね。一杯だけ」
「そういうことなら。じゃあ、とりあえず生中三つと、あと……」
 かしこまりました、と厨房に下がっていく店員の背中を、なんとなく眺める。
「考えてみたら、ここに夜来たのって初めてです」
「あれ? 二人ともそうだっけ?」
 私の言葉にうなずいた千早を見て、社長が意外そうな顔をした。
「ええ。お昼にランチを頂いたことは何度かありましたけど」
「そうか。俺は前の事務所のときに社長や小鳥さんとよく来てたんだけどなぁ」
「それは知ってます。二日酔いで死にそうな顔してた時もありましたね」
「あー……それは言わない約束ってことで。あ、ほらほら、ビールもきたし、乾杯するぞ乾杯」
 なんだか上手くごまかされたような気もするけど、ここでこれ以上こねる話でもないだろう。並んだジョッキに手を伸ばす。
「それじゃ、とりあえず」
 社長がジョッキを持ち上げて軽く傾ける。あわせて、私たちもジョッキをかかげた。
「乾杯!」「乾杯!」「乾杯!」
 キンッ、と涼しい音とともに、三つのジョッキが合わさる。早速口をつけている社長の飲みっぷりは、端から見ていても爽快なくらいだった。
「ふぅ……改めて、誕生日おめでとう、律子」
「ありがとうございます。改めて言われるとなんだか少しくすぐったいですね」
「あ、そうだ。これ、プレゼント。改めておめでとう」
「お、ありがと。開けていい?」
 千早がうなずいたのを確認して、包装紙を開ける。手元を覗き込んでいた社長が中身を見て小さくつぶやいた。
「お、腕時計か」
「ちょっと前に壊れたみたいな話をしてたでしょ。だから」
「うん。これはうれしい。ほんと、ありがとう」
「どういたしまして。いつもお世話になってるから、ね」
 どちらかというと私のほうがお世話になってる気も……なんて、多分それはお互い様、っていうやつだろう。いまさらそんなことを言うのも野暮ってやつだ、多分。
「それで、社長からはプレゼントはないんですか?」
「え? えっと……このパーティーがプレゼント……ってことで、一つ」
「本当は社長が飲みたかっただけ、何じゃないんですか?」
 珍しく、千早が食いついてきた。思わぬ方向からの口撃に、社長も苦笑いで答える他ないらしい。
「今日の千早はなかなか手厳しいな。もしかしてもう酔ってる?」
「さぁ? どうでしょう? あ、すいません。ウーロン茶一つ、お願いします」
「あはははは。じゃあ来年は三倍にしてプレゼントしてもらいましょう。あ、私は生中追加で」
「まったく、容赦ないな、うちの稼ぎ頭たちは。っと、俺も生中で」
 注文を聞いた店員の背中を眺めながら、不意に社長が小さく息をついた。
「こうやって、ずっと誕生日を祝えればいいな」
「それって、律子へのプロポーズ、ですか?」
 千早の爆弾発言に、社長と二人、思わず飲み物を吹き出しそうになった。
「なっ!」
「なんでそうなるんだよ。第一、律子と結婚なんかした日にゃ、毎日尻に敷かれそうで……」
「……随分と失礼な言い様ですね」
 にらみつけると、あわてて冗談だよ冗談、と社長が首を振る。この人は昔から、どこか一言多いところがある。
「でも、プロデューサーと律子なら付き合いも長いし、お似合いだと思うんですけど」
「それを言うなら、千早だって長いじゃないの」
「うふふ。それもそうね」
 半年くらい私のほうが付き合いは長いけど、もう何年も三人でやってきてるのだからその程度の差は誤差だろう。改めて思えば、随分と長い付き合いになったものだ。
「いやあ。もてる男はつらいなぁ」
 なんていう感慨も、社長の能天気な感想で吹き飛ぶ。
「大丈夫です。もててないですから」
「まったく、身も蓋もないな」
 そう苦笑いを浮かべながらも、どこか楽しそうにも見える。こうやって三人、肩の力を抜いて話をするのは久しぶりかもしれない。
「ま、冗談はさておき、これからも一緒に頑張っていきたいものだね」
「ですね」
「じゃあ次は、来年の千早の誕生日だな」
 何が「じゃあ」なんだかよくわからないけど、でもなるほど確かに次は千早の誕生日だ、なんていう思考は、もしかしたらそろそろアルコールが回ってきたのかもしれない。
「楽しみにしています」
「奇跡の歌姫、如月千早の誕生日なんだから、ここは一つ、ぱーっと誕生日公演でもぶち上げたいところね」
「うむ。そうなると明日からでも会場を探さないとな」
「ふふっ。最高のプレゼントかもしれません」
 気づいたら仕事の話になっていた。でも――

 そんな「日常」もまた、とても心地よかった。
【2011/06/23 00:00】 | SS(もどき含む) | トラックバック(0) | コメント(0)
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管理人:霧島義隆

霧島義隆

アイドルマスターを夢見る永遠の超売れだったけど、07年7月29日についに、アイマス昇格をはたした量産型アイドルマスター。
昇格ユニットはあずあみ、ファン数は256万というやや微妙な数値。
律っちゃん一番律っちゃん二番、三時のおやつは律っちゃんというくらいの律っちゃんスキー。
なんちゃってSS書き。

口癖は律っちゃんは俺の嫁☆♪
危ないので石は投げないでください。

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律っちゃんは俺の嫁♪
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